学資保険は契約した段階で、満期期間、満期金、保障、毎月の保険料、返戻率など全体の型が決まってしまいます。
そして満期までそれを継続するだけとなります。
ところがここ数年、新しい学資保険として、返戻率が良く、貯蓄性が高い商品が次々と出てきています。
それを見て「今の学資保険を解約して、切り替えたい」とか、「乗り換えた方がお得なのでは?」と考える人が増えてきているようです。
しかし学資保険は、途中で変更できるようにはなっていません。
満期までの10年以上を契約時の型を継続するだけです。途中でインフレになっても、経済の変動があっても変えることはできません。
「それでもどうしても乗り換えたい。」というときには、どうすればよいのでしょう。
次の3つの手段が考えられます。
- そのまま継続する
- 解約して他の保険に乗り換える
- 払済にして他の保険に乗り換える
「1」の継続する場合は、現状の契約の改善を考えます。
「2」の解約する場合は、保険期間中に中途解約すると、解約返戻金が支払われます。
しかし一定の額が払い込んだ保険料から差し引かれて戻されます。
「3」の払済にするとは、契約している学資保険を解約せず、保険料の支払いを中止して、満期時になったとき満期金を受け取るようにすることです。
以上の3つの場合について説明してまいります。
さらに、乗り換え時の4つの注意点についても説明します。
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もくじ
そのまま継続するか?
Sさんは幼稚園に通う子どもを持つ主婦です。
「友人にすすめられるままに、貯蓄のつもりで学資保険に入ったのですが」
と、とても後悔して残念そうに話されます。
「子どもが病気になったときにも保険金が出る上に、元本も保証される保険だと思っていたのですが、もう少し調べてから入るべきでした。」
医療保障重視タイプの学資保険ですが、満期保険金が払込保険料総額を下回る、いわゆる元本割れする保険でした。
しかし、それは元本の90%を超える満期金がもらえる保険であり、子どもの医療保障のための費用だと思えば納得できるものではあります。
ところが現在は、子育て支援制度が充実していて、たとえ入院しても、子どもの医療費はほとんどかからないことが多いようです。
特にSさんの住んでいるT市では支援が手厚く、中学卒業までは通院でも、入院でも、子どもの医療費の自己負担はゼロだそうです。
近頃では、貯蓄型の学資保険で、払込保険料総額を5~10%も上回る商品もあるようです。
それを思うと、Sさんはこれから先保険料を払っていくのが残念でたまらないそうです。
彼女はこのままあきらめるしかないのでしょうか?
保険を継続したまま、現状を改善する方策があります
実は保険を継続したまま現状を改善する方法があります。
受け取れる満期金を増やす方策・払込保険料総額を抑えて返戻率を上げる方策などです。
(1)医療保障が特約で付いている場合は、特約部分を解約する
子どもの医療費があまりかからないことがわかったのですから、保障部分を解約する。これで払い込む保険料の総額を少しでも抑えることができます。
(2)保険料を年払いにする。
一般的に年払いにした場合、月払いより保険料が割り引きされます。
これを利用して払い込む保険料の総額を抑えることができ、また満期金の増加にも関係します。
(3)祝い金を据え置きする。
中学や高校進学時に祝い金が出るタイプの保険の場合、祝い金を受け取らず据え置ける場合があります。
お金がかかる大学進学時に備えて、それまで祝い金を据え置くことにより、金利が付き満期金の増加に繋がります。
解約して他の保険に乗り換えるか?
学資保険は貯蓄性の高い保険です。
貯蓄の場合、預金や貯金は、元本割れすることはありません。
しかし、学資保険は保障を付けると貯蓄性が落ちてきて元本割れします。
さらに、学資保険では中途解約するとほぼ確実に元本割れします。
「学資保険の中途解約はダメ」と肝に銘じておきましょう。
ここでたまたま乗り換えてうまくいった例を示します。
(例)Aさんの体験談
◆乗り換え前の学資保険のスペック
満期時の返戻金額は150万円、全体的な返戻率は約79%くらいでした。
つまり、支払った(これから支払う)保険料の2割が子どもの保障などの特約にかかる費用で、残りの8割が学資の貯蓄になるという商品でした。
この保障の部分が、保険を乗り換える事によって無駄を省けたという事になります。
つまり、子どもの保障は別の保険に入っていたということです。
◆乗り換えた結果
毎月の支払う保険料金額は子ども二人で約2万円から1万8千円に下がりました。
それでいて、満期時に受け取れる金額は子供一人当たり、150万円から180万円に増えました。
次の学資保険に乗り換えたということです。
アフラックの「夢見るこどもの学資保険」、保険料払込期間を<17歳払済><18歳払済><10歳払済>から選べます。
一番率が良いのは10歳払済です。
約返戻率は116%になります。
もちろん学資保険を乗り換えるのには、デメリットがあります。
それは「払い込んだ保険料が一定の金額しか返ってこない」という点です。
これは契約する際にも決まっていますが、途中で解約する場合には一定の額が払い込んだ保険料から差し引かれて戻されるということです。
ここで紹介した体験談はメリットが出せた一例です。
学資保険の性質上、長くても18年の保険料の払い込み期間になります。
実際に乗換えを体験される人はごく少数派に過ぎません。
保険を乗り換える場合には返ってくる金額とこれから新しく乗り換える保険のメリット・デメリットを十分比較検討する必要があります。
契約して数年ほどで保険を乗り換える方が良いと判断した場合には思い切る選択肢もありですが、一定の年数が経ってしまった場合にはそのまま乗り換えない方がよいケースが多いようですから十分慎重にすべきです。
乗り換え時の4つの注意点
近年、返戻率が良く、貯蓄性が高い学資保険商品がいろいろ出てきています。
そのため「今の学資保険を解約して、切り替えたい」「乗り換えた方がお得なのでは?」と考えている人も多くなっています。
そこで学資保険の乗り換えを検討する際に、注意すべき点などを4つ紹介します。
中途解約は損しやすい
保険期間中に学資保険を中途解約をすると、解約返戻金が支払われます。
しかし解約払戻金は既に支払った保険料総額よりも少ない金額しか受け取れません。
そのため、たとえ乗り換えを予定している学資保険の返戻率がかなり高いとしても、今加入している学資保険を中途解約することで、損をする可能性は十分あります。
払済保険へ乗り換えがおすすめ
払済保険にすると、今加入している学資保険を解約せずに、保険料の支払いを中止します。
そして満期になった時に既に払込んだ保険料から再計算された満期金を受け取ることができます。
途中で保険料の払込を済ませる形になるので、満期に受け取る保険金額は少なくなりますが、解約するよりも多くの金額を受け取れるのがメリットです。
払済保険にすると特約は消滅するので、切り替えを考えている学資保険に保険料払込免除や医療保障などの特約が付いている場合はタイミングに注意が必要になります。
加入年齡や健康状態に注意
学資保険は満期保険金を受け取る時期が「15歳、18歳、20歳、22歳」などと子どもの年齡で決められています。
それと関連して、加入条件には子ども(被保険者)の年齡制限があります。
学資保険によって「0歳~6歳」「0歳~12歳」など、制限が異なっているので、切り替えを考える際には、子どもの年齡にも気をつける必要があります。
また切り替え時の年齢で保険料が計算されるので、年齡が高くなり、払込期間が短くなった分、月々支払う保険料は高額になります。
さらに子どもや契約者の健康状態によっては、新規加入を断られることもあります。
今の学資保険に加入後、大きな病気や事故をしていなかったか、振り返ってみることも必要です。
解約前に新規加入の可否を確認する
当然のことですが、一旦学資保険を解約すると、保障は無くなります。
また解約後に復活するのは不可能です。契約を元の状態に戻すことは出来ません。
したがって、今の学資保険を解約してから、乗り換え予定の学資保険に申し込むという手順ではなく、新規で加入することができてから、今の学資保険を解約するという手順を取るようにしましょう。
最後に、学資保険の乗り換えを考えている人は
- 「元本割れが気になる」
- 「返戻率が良い学資保険が他にあった」
などの理由が多いようです。
乗り換えて得するか損するかを調べるためには、まずは現在の学資保険と乗り換えを検討している保険に加入した場合の双方について、「今後支払う保険料の総額」と「満期金」を計算して比較・検討してみることが必要です。
そして現在の学資保険を解約した時の解約返戻金がいくらになるかを確認すれば、切り替えの必要・不必要がはっきりと分かってきます。
またあまり必要でない特約に入っているために返戻率が下がっている場合には、その特約を解除するだけで改善する場合もあるので、保険の担当者と相談してみることも考えてみましょう。
まとめ
学資保険は、加入時期が0歳くらいと早く、満期まで約20年あります。
期間が長いので、乗り換えを考える機会も当然あることと想像できます。
そのときには慎重に検討してみましょう。
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